声優の基礎知識

【図解】声優事務所の「預かり」と「正所属」の違いを解説!ジュニアや準所属など事務所によって様々

【図解】声優事務所の「預かり」と「正所属」の違いを解説!ジュニアや準所属など事務所によって様々

預かり所属と正所属って何が違うの?

声優事務所では声優を、「預かり(=ジュニア)」と「正所属」にランク分けしています。

他にも「準所属」という立ち位置を設けているところもあり、この違いが「いまいちよくわからない!」と思っている方もいるのではないでしょうか。

 

このページでは、

  • 預かりと正所属の違い
  • ジュニアや準所属を含めた声優の立ち位置の解説

についてまとめました。

 

事務所によっては、この記事に記載していることと異なるところもあります。何卒ご理解ください。

 

預かり所属と正所属の違い

  • ギャラ
  • 事務所に正式に所属しているかどうか
  • 仕事内容

 

預かり所属と正所属の大きな差はギャラ

預かり所属と正所属の1つ目の大きな違いはギャラです。

預かりと正所属ではだいたい倍くらい違います。

 

例として30分アニメとナレーションのギャラを比較してみました。

預かり 正所属
30分アニメ 15,000円 30,000円~
ナレーション 10,000円~
15,000円
20,000円~

※上記からマネジメント料20~30%と源泉徴収10%が引かれて、消費税の8%がプラスされます(消費税は1000万円以上稼いでいる人以外は国に納めなくて大丈夫です)。

 

単純計算ですが、下記の仕事量をこなさないと声優として食べていくことができません。

  • 正所属なら アニメのレギュラー2本
  • 預かり所属なら アニメのレギュラーが4本

つまり、「預かり所属なら、正所属の2倍仕事しないと生活できないよ」ってことですね。

 

声優のギャラについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

関連記事
声優の仕事の収入について
声優のお仕事の収入について。給料やギャラはいくら?

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ちなみに一度上がったギャラは、2度と下がることはありません。

 

事務所の所属形態が違う

預かり所属と正所属の大きな違い、2つ目は「事務所の正式な所属声優かどうか」です。

「預かり」はあくまで仮所属であって、正式な所属声優ではありません

預かり期間が終われば次に進めるかどうかのふるいにかけられ、ダメならばその事務所を去ることになります。

 

預かりと正所属では仕事内容が少し違う

預かりと正所属、3つ目の違いは「仕事内容」です。

人によって例外もありますが、ナレーションだと預かりよりも正所属のほうが重要な仕事を任されていることが多いです。

ただ中には、預かりのうちから番組レギュラーとしてナレーションの仕事を持つ方もいるので、絶対とは言えません。

 

アニメは制作費の都合上、ギャラの安い人の方が使いやすいということが多いです。

そのため、預かりの方がアニメの仕事をもらいやすかったりします。

ただ、オーディションで選ぶ場合もあるので、絶対ではありません。

言い方を変えると、アニメの仕事を続けたければ、預かりのうちにある程度仕事をもらえるようになっておかないと、正所属になったときに厳しいということです(女性は特に)。

 

ジュニアや準所属は「預かり」とは別物なのか?

声優のことについて調べていると、

  • 準所属
  • ジュニア
  • 預かり

など、いろいろな呼び方を見かけるので、ちょっとややこしいですよね。

 

まず、「預かり(ジュニア)」と「準所属」は違います

ジュニアはあくまでも預かりで、正式にそこの事務所に所属しているわけではありません。

いわゆるお試し期間ですね。

預かり(ジュニア)は、一定の期間が過ぎれば事務所に正式に所属するか、ダメなら事務所を去ることになります。

 

図に表すと、下記のような流れです。

事務所に仮所属してから正所属の声優になるまでの図解

 

補足説明

事務所によっては、預かりとジュニアを分けているところもあります

「預かり→ジュニア→準所属→正所属」という感じですね。

預かりとジュニアを分けている事務所は、「ランクアップするには、まだ数年ほど猶予がほしい」というような意味合いで設けているのだと思います(預かり期間は通常2~3年なので)。

また、準所属と正所属は待遇に差がありません

 

さきほどの図式だと準所属や正所属が最終ゴールのようにも見えますが、実際は正所属になってもずっと仕事を獲得し続ける必要があります。

どんなに売れている人であってもそうです。

声優は一生勝ち続けなければ生き残れない職業なのです。

 

「預かり」として事務所に所属する期間はどのくらいなのか?

時間のイメージ画像

預かりとして所属する期間は、基本的には2~3年間

しかし、事務所によっては10年近く預かりの人がいるなんてところもあります。

ごくごく稀ですが、1年目からドカンと売れて、預かり期間が1年で終わったという方もいらっしゃいますね。

 

預かりから正所属に上がる際にテストのようなものがあるのか?

会議・面談のイメージ画像

預かりから正所属に上がる際には、オーディションのようなものはありません。

だいたいは、事務所のマネージャーたちの会議で決まるという感じです。

事務所によって一定基準があるかもしれませんが、下記のようなことが重視されます。

  • 預かり期間にどれだけの実績が残せたか
  • マネージャーの判断

特に、力を持っているマネージャーに、「この子は自分が面倒みるから」と言わせることができれば恩恵は大きいですね。

 

こちらの記事でも詳しくまとめていますが、マネージャーに気に入ってもらえるかどうかは、かなり重要です。

関連記事
声優のマネージャーの仕事内容とは?
声優のマネージャーの仕事内容とは?どんなことをしてくれる?

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預かりから正所属になかなか上がれないときの対処法

まず誤解のないようにしていただきたいのですが、本来、預かり期間というのは2~3年です。

ただ、事務所によっては預かり期間を長く設けているところもあります。

なぜなら、預かり期間の方がギャラが安く、アニメなどの仕事で選ばれやすいからです。

 

もし、長いこと預かり所属のままで「できれば正所属に上がりたい」と思っている方は、一度信頼できるマネージャーさんに相談してみましょう

事務所によっては、そんなことを話せる機会なんてないというところもあるかもしれません。

ですが、問題を解決するにはマネージャーに聞いてみるのが一番早いです。

事務所の状況や、今後の方針によっては、事務所の移籍も視野に入れる必要があります。

確実なのは、自分が声優として売れること

仕事をたくさんもらえるようになれば、自然と預かりから正所属に上がれます(しっかりした事務所の場合)。

 

ただ、声優さんの中には「正所属に上がると、ギャラが上がって仕事が来なくなる」と考える方もいます。

そのせいか、積極的に正所属に上がりたがる声優さんは少ないです。

 

プロの声優さんからのアドバイス

正所属になるためにどんなことが必要か、プロの声優さんからのアドバイスや経験談を調べてみました。

最近の若い人たちを見て思いますけど、みんなめっちゃ芝居が上手なんです。私のほうがみんなから教えられる部分も多いですね。何でもこなせちゃうから逆に埋もれちゃうんじゃないか、器用貧乏にならないかと心配になるくらい。

ただ、芝居がうまければすべてOKというわけでもないんです。

専門学校を卒業した優秀な子が、あるプロダクションの預かりから正式所属に上がれなくて、「わささん、上がれませんでした」と言ってきたりするんですよ。

私も「こんな上手な子でも上がれないんだ。何でだろう?」と思ったりします。

すごく芝居がうまくても、その人と似たタイプの人が同じ事務所にたくさんいたとしたら……多分入れないですよね。

そういう運とかタイミングというのも、すごく大事なんだと思います。

 

預かり所属になった後、正所属になるためには、マネージャーに自分の存在を知ってもらうことからスタートするといいと思います。

マネージャー側からしたら、預かり所属に特別な技術は望んでいません。「いかに場の空気を良い雰囲気に変えられるか、監督や共演者から好印象を貰えやすいか」など人柄を見ているのです。

もちろん滑舌や発声などの基礎は出来て当たり前ですが、正所属になるためにいかに自分を良く見せられるのか、一度研究してみてください。

出典:ネット調査

 

預かり所属と正所属の違い【まとめ】

事務所によって仕組みが違ったり、呼び方が違ったりするのでわかりにくいかもしれませんが、おおまかな流れはだいたいどこも同じです。

たいていは、

  1. 養成所を出て、事務所の預かり(ジュニア)になる
  2. 数年経過したら、それまでの実績に基づいた審査
  3. 合格すれば正式所属になり、ダメなら事務所を去る

という流れになっています。

こういう仕組みは、実際に事務所に所属してみて初めて理解することが多いかもしれません。

あらかじめ目指す道をイメージしておくことで、モチベーションがあがったりするので、事前に知っておくことは無駄にはなりません。

自分の目指している事務所がどのような仕組みになっているのか調べてみてくださいね。

 

おすすめの声優養成所・スクール

最後に、当サイトでおすすめの声優養成所とスクールを紹介しましょう。

総合学園ヒューマンアカデミー

総合学園ヒューマンアカデミーは、声優養成所ではなく、専門分野を学び就職・デビューを目指す学校です。

養成所が短期集中で専門の技術を学ぶ場所であるのに対して、スクールは、長い期間をかけて声優の技術、一般教養など総合的に学ぶところで、養成所に比べて提携事務所が多いのもスクールの特徴です。

ヒューマンアカデミーも、プロダクションとの連携に力を入れていて、プロダクションの代表や現役声優を講師に招くだけでなく、希望する学生全員がオーディションに参加することが可能です。

ただ、難点は学費の高さで、全日制は、1年間で100万円以上かかります。

学費ローンを組むことができますが、自力での返済はかなり厳しい額といえますが、それだけの価値があるという口コミが多いです。

【ジャンル】声優スクール

【場所】全国に16箇所(札幌、仙台、柏校、大宮、新宿、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡、鹿児島、那覇)

【期間: 声優専攻2年間

【費用】 約105万円 (※入学金、1年次学費の合計。別途、施設・教材・実習・諸費用が必要)

【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等

 

インターナショナル・メディア学院

インターナショナル・メディア学院は、堀川りょうさんが学院長をされており、ここ数年右肩上がりで急速に拡大している養成所です。

IAMエージェンシーやアズリードカンパニーを受け皿に持ちます。

あまり声優養成所がない地方にも分校があるので、地方の人にはおすすめで、IAMエージェンシーは、アニメやゲーム、外画や舞台などのお仕事があります。

また、インターナショナル・メディア学院は他の養成所にはない、時代に合った試みを多く取り入れており、今後どう成長していくのかかなり注目の養成所といえます。

【ジャンル】声優養成所

【場所】全国に19箇所(東京、札幌、仙台、八王子、横浜、秋葉原、柏、宇都宮、大宮、新潟、長野、金沢、浜松、名古屋、大阪、高松、岡山、広島、福岡)、海外(ハワイ校/香港校)

※その他、オンライン校が全国にあります

【期間】2年間

【費用】月謝制(入所金:108,000円、月謝:ベーシックコース月謝43,200円 年間518,400円+108,000円=626,400円/アドバンスコース(2年目)月謝54,000円 年間648,000円)

【提携プロダクション】 IAMエージェンシー、アズリードカンパニー

オンライン説明会・LINE相談会も実施中

インターナショナル・メディア学院 公式サイト

 

日本ナレーション演技研究所(日ナレ)

「日ナレ」はアイムエンタープライズなどが受け皿となっているので、自信をもっておすすめできる養成所です。

6つのプロダクションにはそれぞれ個性がありますが、メインのアイムエンタープライズや、最近力を持ってきたヴィムスなどで考えると、アイドル声優になりたい人や個性の強い人、マルチに活躍したい人向きだと言えます。

気になる点は、所属オーディションがかなり難関であることで、おそらく他の養成所の比ではないと思います。

日ナレは養成期間が他に比べて長いですし、留年も入れると最大で6年間ありますが、飛び級制度もあるので、売れている人の中には1年で事務所所属になっている方もいます。

能力さえあれば早くプロになれることは非常に魅力的です。

【ジャンル】声優養成所

【場所】本社は東京(スタジオが全国に17箇所(代々木、お茶の水、立川、町田、池袋、大宮、所沢、柏、千葉、横浜、大阪、難波、天王寺、神戸、京都、名古屋、仙台

【期間】1年~

【費用】

・週1回クラス:入所金:10万円(仙台校は5万円、高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)20万円

・週2回クラス:(お茶の水校/名古屋校/大阪校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)36万円

・週3回クラス:(代々木校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)50万円

【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等

\資料請求は無料/

日ナレ 公式サイト

 

 

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