青二プロダクションは、老舗の事務所ですから、ここに所属したい!と思っている人も多いのではないでしょうか?
青二プロダクションに所属するには、青二塾に入るのが近道と言われていますが、どうなのでしょうか?
今回は青二塾について詳しく説明しましょう。
Contents
青二塾や青二プロダクションとは?概要と特徴
青二塾は、株式会社 青二プロダクションを受け皿に持つ声優養成所です。
青二プロダクションは老舗大手事務所の一つで、所属声優は200~300人ほど、スタッフ50人ほどをかかえています。
仕事内容は多岐にわたっており、アニメや外画、テレビCM、ラジオCM、番組ナレーション、ボイスオーバー、企業VP、顔出しのお仕事など幅広いです。
マネージャーにも仕事のジャンルごとに担当があり、所属者は自分がやりたい仕事を持っているマネージャーに、日頃からデモテープなどを持って行ってアピールをします。
マネージャーに自己アピールするといった習慣は、他の事務所にはない青二ならではの特徴。
頑張り次第で本人の努力が実りやすい仕組みになっていますが、自己アピールの苦手な人にとっては不利です。
もちろん、実力がともなわなければ仕事はもらえません。
青二プロダクションで生き残っていくのは厳しいですが、声優という仕事をやっていく上で知名度、仕事の量ともに、非常にチャンスの多いところではあります。
青二プロダクションに入るには青二塾に入所するのが一般的ですが、アミューズメントメディア総合学院から所属した方もいます。
青二塾 東京校と大阪校の違い
青二塾には、東京校と大阪校があり、東京校は全日制クラス(1年制)で、大阪校は土日のみのクラス(2年制)となっています。
東京校には大阪校のある関西圏も含めた全国から生徒が集まり、大阪校は主に西日本からの生徒が集まる場合が多いようです。
入所(入塾)の時期は、東京校・大阪校ともに毎年4月となっています。
東京校のレッスン内容
東京校は全日制(週5日)になっていて、1年間レッスンを通して学びます。クラスは全2クラス。
月曜~木曜は午前と午後に分かれて交互にレッスンを行ない、金曜のみ午前と午後の両方でレッスンがあります。
月~木曜日は1日2時間のレッスン、金曜日のみ1日4時間のレッスンです。
ちなみに、全日制のため8月には夏休み、12月には冬休みがあります。
10時~12時 | 12時~13時 | 13時~15時 | |
月 | A 演技 |
休憩 |
B 演技 |
火 | B ナレーション |
A ナレーション |
|
水 | A 日舞 |
B 日舞 |
|
木 | B 演技 |
A 演技 |
|
金 | A:発声 B:ダンス |
B:ダンス A:発声 |
レッスン科目は、演技、ナレーション、発声、日舞、洋舞(ダンス)。発声のレッスンには歌も含まれています。
毎年2月頃には卒業公演を行い、卒業公演は事務所のマネージャーも観にきます。
青二塾は声優を養成するための機関なのですが、「青二塾俳優養成所」という名前の通り、声優よりも俳優としての基本を身に着けることに重点を置いています。
そのため、他の養成所や専門学校で行なっているようなアフレコの授業は1~2回程度です。
どちらかというと「アニメが好きだから声優さんになりたい!」という人よりは、「お芝居が好き!舞台が好き!だから役者になりたい!」というような人の方が向いています。
東京校の応募資格・年齢制限
- 年齢制限:なし
- 高校卒業以上
大阪校と違い、年齢制限は特にありません。
あとは、講義をちゃんと受けられる方、受講料を納入できる方などの条件もありましたが、入塾するなら当たり前のことですね。
大阪校のレッスン内容
大阪校は土日のみのクラスで、2年制です。クラスは全部で2クラス。
レッスンの時間割は固定ではなく、毎月異なり、主に下記の時間帯の中で行われます(レッスンは月8回)。
1組 | 2組 | |
土曜日 | 15時~17時半 | 18時半~21時 |
日曜日 | 10時~18時半 | 10時~18時半 |
たとえば、日曜日は10時~18時半までびっしりレッスンを行なうわけではなく、この時間内でカリキュラムが組まれるという目安です。
原則的に、1組が「学生」、2組が「社会人」という割り当てになっています。
授業内容も東京校と異なります。
- 大阪校は授業内容にナレーション、日舞がない
- 卒業公演がない
- アクセントの授業がある
大阪校は標準語圏ではない生徒が多いため、アクセントの授業があります。
大阪校の応募資格・年齢制限
- 年齢制限:18歳~28歳まで
- 高校卒業以上
年齢制限が設けてあるくらいで、条件はあまり厳しくありません。
あとは、講義をちゃんと受けられる方、受講料を納入できる方などの条件もありますが、常識の範囲内ですね。
青二塾の入所金・学費
東京校
入所金 (入塾金) |
220,000円 |
前期受講料 | 440,000円 |
後期受講料 | 440,000円 |
合計 | 1,100,000円 |
1年間でかかる金額は110万円。
入所金と前期受講料(あわせて66万円)は入所前までに一括で納付、後期の受講料(44万円)は9月末日までに一括納付しなければなりません。
全日制ということもあって高額です。金額面で厳しい場合は、国の教育ローンを利用できます。
※上記以外にも、日舞用の浴衣や帯の代金(3~4万)は自己負担。
大阪校
入所金 (入塾金) |
162,000円 |
前期受講料 | 246,240円 ※月額41,040円×6ヶ月分 |
テキスト代 | 11,760円 |
合計 | 420,000円 |
※上記は税込み金額です
大阪校では、入所までに42万円を一括納付しなければなりません。
2年間でかかる金額は、入所金・受講料あわせて1,146,960円です。
(内訳:入所金 162,000円と受講料 月額41,040円×24ヶ月分をあわせた金額)
他にも、テキスト代や合宿費用、ダンス受講時の服や靴代などもかかります。
青二塾 入所からデビューまでの道のり
- 入塾オーディション
- 青二塾(東京校なら1年、大阪校なら2年)
- 所属オーディション
- ジュニアとして所属(最大3年間)
- 正式に所属
その年によって違いますが、一般的には東京校・大阪校あわせて500人くらいが養成所のオーディションを受け、養成所に通うことになる人数は全体で約120人。
その後、青二プロダクション所属オーディションを受けてジュニア所属(預かり)となるのが20人くらい。
ジュニア所属になった後は、人によりますが約2~3年の預かり期間を経て審査を受けます。認められれば、正式に青二プロダクションの事務所所属に。
ジュニア期間は最大3年間で、審査に落ちた人は事務所を去ることになります
最終的に、ジュニアから事務所所属になれるのは1~10人くらいだそうです。
青二プロダクションには正所属と準所属という肩書が存在しますが、実際のところは名前が違うだけで特に違いはありません。最初に準所属になり、のちに正所属になります。
入所試験・オーディションの内容
- 東京校:書類選考・作文・面接・台詞・ナレーション
- 大阪校:筆記テスト・朗読・実技・面接
卒業後の事務所
- 青二プロダクション
主な卒業生
東京校
男性:神谷 浩史、島﨑 信長、草尾 毅、緑川 光 …など多数。
女性:津田 美波、久川 綾、桑島 法子、小松 由佳 …など多数。
大阪校
男性:小野坂 昌也、里内 信夫、吉水 孝宏、置鮎 龍太郎、中井 和哉 …など多数。
女性:中 友子、萩森 侚子、小山 裕香、山崎 和佳奈 …など多数。
青二塾のメリット・魅力
メリット・魅力
- 青二プロダクションは超大手声優事務所のため、所属できれば仕事が豊富
- 集中的なレッスンで、1年で結果がでる
- 声優としての技術はもちろん、演技力が身につく
受け皿となる「青二プロダクション」は超大手声優事務所、仕事が豊富
青二塾は声優業界でも5本の指に入る、超有名声優養成所です。さらに受け皿となる事務所は、有名声優さんが多く所属している「青二プロダクション」。
所属している声優さん全員が、コンスタントに仕事をもらえるわけではないですが、実力があれば仕事に困る事はありません。
仕事の種類・仕事の量ともに文句なしです。
集中的なレッスンで、1年で結果がでる
青二塾・東京校の場合は、週5日しっかり学び、1年という短い期間で結果がでます。
1年間で声優になれるかどうか決まるので、お金と時間を無駄にしたくない方にぴったり。
一番もったいないのは「長い間、養成所に通ったのに声優になれなかった」というパターンです。
時間とお金は、かけがえのない貴重なもの。いくら時間とお金をかけても、声優に向いていない方は向いていません。
結果的に声優になれなかったとしても、無駄な時間とお金を使わなくて済んだということは、結果的にその人の人生にとってプラスになります。
「他の養成所に通っていたけど、事務所に所属できなかった」という方など、早く見極めたい方にも最適です。
声優としての技術はもちろん、演技力が身につく
青二塾では声優としての技術はもちろんですが、「演じる」ということに重きを置いています。
声優という厳しい世界で生きていくために、演技力は欠かせない要素です。
一見、声優のお仕事とは関係なさそうな日舞やモダンダンスなどのレッスンもありますが、後々、役立つことがわかっているからレッスンに組み込まれているのです。
青二塾のデメリット・欠点
デメリット・欠点
- 学費が高い
- 正社員で働きながら通うのは難しい(東京校の場合)
- 養成所に通っているうちから、お仕事をもらうことはない
- 自社でスタジオを所有していない
学費が高い
青二塾・東京校の場合は66万円、大阪校の場合は44万円を入塾前に一括で納入しなければなりません。
特に東京校は後期の受講料もあわせると、1年間で110万円が必要になります。週5日の全日制とはいえ、高額です。
正社員で働きながら通うのは難しい(東京校の場合)
東京校に限った話ですが、正社員として働きながら青二塾に通うのは難しいです。
週5日、平日の午前もしくは午後にレッスンがあるため、働きながら通うのであれば夜間のお仕事か、融通の利くアルバイトしかないかなと思います。
アルバイトであれば、働きながら青二塾に通うことは十分可能です。
ただ、厳しいことでも有名な養成所なので、必然的に自主練習が必要になってきます。働きながら、いかに練習の時間を作るかが重要です。
養成所に通っているうちから、お仕事をもらうことはない
青二塾に通っている間は、お仕事をもらうことはありません。基本的にお仕事をもらえるようになるのは、青二塾に所属してからになります。
他の養成所では、養成所生のうちからお仕事をもらえるところもありますが、現場に出るのは事務所に所属してからでも十分だと思います。
自社でスタジオを所有していない
青二プロダクションは、他の事務所のようにスタジオを所有していません。
ただ、スタジオを所有しなくても業界のパイプが太いので、仕事をするうえで心配する必要はないです。
不利な点があるとすれば、養成所でアフレコレッスンの経験がつめないこと。養成所で経験がないということは、事務所に所属した後に、ぶっつけ本番でアフレコに挑むことになります。
よくある質問
授業見学・体験入学・説明会などは行なっている?
青二塾では、説明会のみ無料で行っています。授業見学・体験入学は行なっていません。
内容は、青二プロダクションや青二塾の説明をしたり、参加者からの質問に答えることが中心。時間は1時間程度の予定です。
資料請求の方法は?
青二塾の資料請求は、82円切手を4枚同封のうえ、下記の住所まで郵送する必要があります。
〒180-0002
東京都武蔵野市吉祥寺東町 1-11-18 MビルB1 青二塾 入塾案内係
封筒の裏面には、自分の住所・名前を必ず記載しましょう。
公式サイト
青二塾の口コミ・評判
@ryo19790929 僕はデビューが19だったけど、出た養成所が青二塾で本当に良かったと思ってますよ。りょうさんもわかると思いますけど、あそこは業界で一番体育会系で礼儀に恐ろしく厳しいですもんね。
— 吉崎 亮太 (@yoshizaki_ryota) 2014年10月5日
@good_night821 青二塾東京校にいました。青二塾は養成所で、声優専門学校とはまたちょっと違い、ガチで厳しいです。毎年ノイローゼで辞める人がいるって伝説があるくらい厳しいです。怒鳴られたり、先生の機嫌を損ねて授業が止まったりはわりとよくあります。
— Z.(東7た19ab『JET』) (@zettdot) 2015年1月24日
@lavsugar よし、映画の第二弾では巨人に食べられる役を目指して頑張ろう…w
昔は声優しか目指してなかったんですが、青二に入って舞台演技を学ぶコトで世界観がガラリと変わりました✨
ブランクもあるんで、今はとにかくお芝居がしたいですよ〜🎶( *´艸`)— 秋吉孝勇@あっきー (@kashgg) 2015年7月23日
青二塾の夏合宿旅行会に参加してきました!
一足先に現地を離れましたが、
とても有意義な時間を過ごすことができました!これが終わると、いよいよ卒業公演の体制に入っていきますね!
一年て、本当にあっという間ですね。 pic.twitter.com/kyho2lZpT6
— Ikeda (@aoike) 2017年9月7日
青二プロダクション附属俳優養成所【青二塾】第38期生Aクラス卒業公演を観に小金井へ。 pic.twitter.com/g0LoZUEMeh
— 古川登志夫(声優) (@TOSHIO_FURUKAWA) 2018年1月31日
青二塾卒業公演無事終了。
今年も一人、すっごい原石見つけた!
ああいう子が素直に売れていってくれると
嬉しいんだけどな~。 pic.twitter.com/SPXNbGAGi3— スタジオえっせんす (@studioessence1) 2016年2月27日
青二塾はこんな人におすすめ
こんな方におすすめ
- 大手事務所「青二プロダクション」に所属したい
- 声優の技術だけでなく、俳優としての演技を学びたい
- 厳しい環境に身を置く覚悟がある
- 1年間、集中的に学びたい(東京校)
青二プロダクションは81プロデュースと並ぶ業界最大手といっても過言ではありません。
プロになっても与える仕事がないという事務所が多いなか、青二プロダクションは仕事も豊富です。
努力できる環境もあるので、あとは本人次第。実力があれば、活躍も夢ではありません。
仕事の種類が幅広いので、人によっては声優一本でやっていくことも十分可能です。
数ある養成所の中でも、青二塾は強くおすすめできる養成所ですし、プロダクション自体も自信を持っておすすめできる事務所の一つです。
青二塾は業界でも厳しいことで有名なので、相当な覚悟がないと生き残れないですが、生き残れれば声優への夢に近づきます。
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
他のおすすめの声優養成所・スクール
最後に青二塾以外で当サイトがおすすめする声優養成所・スクールを紹介しましょう。
総合学園ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは専門分野を学び就職・デビューを目指す学校です。
その特徴は、プロダクションとの連携に力を入れていることで、プロダクションの代表や現役声優を講師に招くだけでなく、希望する学生全員がオーディションに参加することが可能です。
ただ、難点は学費の高さで、全日制は、1年間で100万円以上かかります。
学費ローンを組むことができますが、自力での返済はかなり厳しい額といえますが、それだけの価値があるという口コミが多いです。
【ジャンル】声優スクール
【場所】全国に16箇所(札幌、仙台、柏校、大宮、新宿、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡、鹿児島、那覇)
【期間: 声優専攻2年間
【費用】 約105万円 (※入学金、1年次学費の合計。別途、施設・教材・実習・諸費用が必要)
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等
\資料請求は無料/
日本ナレーション演技研究所(日ナレ)
「日ナレ」はアイムエンタープライズなどが受け皿となっているので、自信をもっておすすめできる養成所です。
気になる点は、所属オーディションがかなり難関であることで、おそらく他の養成所の比ではないと思います。
日ナレは養成期間が他に比べて長いですし、留年も入れると最大で6年間ありますが、飛び級制度もあるので、売れている人の中には1年で事務所所属になっている方もいます。
能力さえあれば早くプロになれることは非常に魅力的です。
【ジャンル】声優養成所
【場所】本社は東京(スタジオが全国に17箇所(代々木、お茶の水、立川、町田、池袋、大宮、所沢、柏、千葉、横浜、大阪、難波、天王寺、神戸、京都、名古屋、仙台
【期間】1年~
【費用】
・週1回クラス:入所金:10万円(仙台校は5万円、高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)20万円
・週2回クラス:(お茶の水校/名古屋校/大阪校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)36万円
・週3回クラス:(代々木校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)50万円
※料金の詳細は公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等
\資料請求は無料/
アミューズメントメディア総合学院
アミューズメントメディア総合学院の魅力は、声優事務所のオーディションを75社も受けられることです。
また、レッスンスタジオのほかに、「AMGスタジオ」というアフレコスタジオや、小さな収録ブースを備えていて、生徒さんなら申し込めば放課後などに使用させてもらうこともできます。
プロ仕様の機材を使用できるなんて、なかなかないことですから、恵まれた環境といえるでしょう。
ただ、学費はかなり高いので、その点には注意しましょう。
【ジャンル】専門学校
【場所】東京都渋谷区
【期間】本科/全日2年
【費用】声優学科 初年度 入学金:10万円/授業費:88万円/施設設備費:20万円/演習実習費:10万円 合計128万円
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 専門学校のため、提携プロダクション自体はありませが、複数のプロダクションのオーディションが受けられます。
LINEからも無料で資料請求できます