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声優業界のアドリブとは?どんなことをするの?

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声優のアドリブとは?

「アドリブっていったい何を言ったらいいの!」

「そんな突然台本に書いてないことしゃべれない!」

など、困っている方もいるのではないでしょうか?

 

アドリブといっても様々ありますし、そんなに構える必要はありません。

知らないと怖いと思ってしまう部分もあるかと思うので、今回はアドリブについてふれてみたいと思います。

現役声優の方に、現場でよくあるアドリブについて詳しくお話を聞いたので、その内容をまとめました。

 

アドリブの種類

まず「アドリブ」にはどのような種類のものがあるのか紹介していきます。

  • ガヤ
  • 「・・・。」や「!!」などの息づかい
  • 「AD」と台本に書いてあるもの

どこまでをアドリブのカテゴリに入れるのかによって変わりますが、主に上記のようなものがアドリブです。

 

ガヤ

「ガヤ」というのは例えば

  • 学校内のシーンで生徒たちがガヤガヤ話している声
  • 戦場などのシーンで兵士達の「ウォー!」や「ハァーッ!」などと飛びかかっていったり「ギャー」や「グハーッ!」などとやられたりする声、「ヒーッ!」と逃げるような人の声
  • 街中のシーンで、カップルがヒソヒソ話している声やお母さんが子供を叱っている声
  • 群衆の「ワーッ」という歓声

などのような、メインの声とは別の声や音のことです。

これは台本にセリフが書いてあるわけではなく、その場で思いついたことを近くにいる人と相談して演じたり、そのシーンに合うようなことを自分で考えて適当にしゃべることが多いです

本当にみんな適当なことをしゃべっていますし、笑っちゃうような声や音を入れる人もいるので、ブースの向こうから「○○さん何言っちゃってるんですか(笑)」と突っ込まれていることも。

途中で抜ける声優さんが多いときは先に録ってしまうこともありますが、だいたいガヤは収録やパートの最後に録ります

スタジオの中でガヤに参加する人が立ち上がって(シーンによっては女性が前、男性が前などと指定されることもあり)、好きな場所で思い思いにやっていて、何度も録って重ねるときは場所をチェンジすることもあります。

ガヤは「アドリブができないから難しい」とかそういうことはありません。わりとみなさん気楽な感じで楽しくやっていますよ。

 

配役されていない「通りすがりのようなキャラ」が絵で口パクをしていた場合は、現場で「このパクパクしてるの誰かやってください。」と突然言われることがあります。
これもアドリブでやるので、Vチェックの時に考えておくのもいいですね。

「誰かやってください。」と言われたときは、率先して「やります」と言ったほうがいいかなと思います。

「Vチェック」とは?

あらかじめ渡される映像、もしくは収録の前に映像を見ながらセリフのタイミングなどをチェックすること。

 

ちなみにガヤは基本的には全員参加です(シチュエーションによって性別でくくりがある場合あり)。

必要なガヤのシチュエーションに対して人数が多すぎる場合は、適当に半分くらいに分けてやりますが、逆に必要なガヤに対して人数が少ない場合は複数回やって編集で重ねます。

 

「・・・。」や「!!」などの息づかい

これをアドリブに入れて良いのかわかりませんが、言葉にできない息づかいがあります。

思わず出てしまうような声・息づかいを日ごろから研究しておき、その場にふさわしいリアクションをします。

いろいろなパターンができたら自分自身も楽なので、他の声優さんがやっているのを研究して自分の中の引き出しにしておくのがおすすめ

役になりきって、自然と役に合ったリアクションが出てくるようになれば一番良いです

 

「AD」と台本に書いてあるもの

ADはアドリブの略です。

台本は上の段にコマの説明・映像の動きが書いてあり、下の段にセリフが書かれているのですが、そのセリフの欄に「AD」と書かれています。

ちなみに「SE」と書かれているのは「サウンドエフェクト」の略で効果音のこと。

 

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収録の現場ではアドリブが必須

収録

「ガヤ」はアニメや洋画などのお仕事なら毎回ありますが、アドリブでセリフを求められることはそんなにないです。
自分の演じるキャラが、アドリブを期待されているようなキャラであれば別ですが…。

「・・・・・」や、「!!」などのように、「声にならない息づかい」が必要となる場面はかなりありますし、台本上に「AD」と記載して、あらかじめアドリブを指定されることも時々あります。

声優というお仕事を続けていくのなら、アドリブへの対応力は身に着けておくべき技術のひとつと言えますね。

コメディーなどではアドリブをバンバン入れていく人がいて、周りの人が声を出して笑ってしまい録り直しになることもありますし、予想だにしないアドリブのセリフが後に名セリフになることもあります。

 

アドリブが苦手でも大丈夫!

おそらくアドリブは、得意・不得意が分かれます。

アドリブが得意な方は、持って生まれた性格的なもの、慣れ、あとは舞台での経験などによって培われたものが大きいですね。

なかには、「なんでそんなことを思いつくんだ」っていうくらい絶妙なアドリブが次々と飛び出してくるような人もいますが、アドリブが苦手でもそこまで気にやむ必要はありません。

心配ならVチェックや台本チェックの時に、「ここに誰にもふられていないキャラに口パクがあるから、ふられたときのために(または自分が率先して立候補するために)考えていこう」とか「ここにADと書いてあるからこれを言おう」などとあらかじめ準備しておけばいいのです。

ガヤは経験を積めば自然と慣れていきますし、そもそも現場に出るほどの能力を持っている人であれば、そこまで「アドリブができなくて困る」と思い悩む人はいないでしょうし、お目にかかったこともありません。

 

声優のアドリブについて【まとめ】

要点まとめ

  • アドリブには、ガヤ、声のない息づかい、あらかじめ台本に指定してあるものなどがある
  • 声優にアドリブ技術は必須なので、身に着けておけば必ず役に立つ

 

アドリブは得意・不得意はあるにしろ、経験を積めば慣れるもの。

ただ、上手くなりたいのなら「先輩声優さんの技術を盗む」くらいの気持ちで研究することが大切です。

やはりこの業界は、努力が必要な厳しい業界…。
女性声優
努力が必要なのは、どんな業界でも同じだよ。

 

 

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