声優になるための進路

声優に学歴は必要か?中卒や高卒でも声優になれる?

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職業によっては、年齢制限や学籍が問われることがあります。

では、声優になるのに学歴は必要なのでしょうか?

今回は、声優と学歴のついて、さらに声優に必要なものについても詳しく説明しましょう。

中学生でも声優にあこがれている子いるよね。そんな子にも声優への道はあるのかなぁ

 

 

声優に憧れる年代

「声優」という職業に憧れる年代は主に中学生から高校生といわれています。

これはアニメなどの内容を理解してみることができるようになり、さらにはその先の演じている役者のことも想像できるようになるからです。

またこの年代の皆様は進路を選ぶ年代でもあります。「声優」になるために、どのような道を選ぶべきか、悩み葛藤している方も多いのではないでしょうか。

そうして悩み葛藤している間に誰もが一度は考えることがあります。

それは「そもそも声優に学歴は必要なのか」ということです。

そこで「声優に学歴は必要か?」というテーマについてお話していきたいと思います。

 

【結論】声優に学歴は必要ない

 

いきなり結論ですが…【声優に学歴不要】

ズバッと一言でいうと声優になる上で学歴は必要ありません。

今は声優を目指す道として「専門学校」を選ぶ方が多いと言われています。ですが別に「専門学校」に行かなくても養成所やオーディションなど声優になる道は数多くあります。

実際に多くの声優の皆さんが「専門学校」を経由しないで声優になり、現在も現場で活躍されています。

その経歴もサラリーマンから声優になった方、OLから声優、トラック運転手から声優、カメラマンから声優と人それぞれ違います。

年齢もさまざまです。それこそ子役から声優として活動している方もいればお年を召してから声優になられる方もいます。

ひとりひとりが本当に色々な道をたどって声優になられています。

声優と言う職業は幼少期から高齢期まで幅広く活躍できる職業です。幼少期の子供に学歴はありませんし、お年を召した高齢者にも学歴は必要ありません。

声優の履歴書といわれるのがプロフィール。皆さんも一度は好きな声優さんのプロフィールなどを事務所のホームページで拝見したことがあると思います。

そのほとんどが出身地や生年月日、身長や血液型、趣味や特技などの情報がメインで学歴は記されていません。

声優陣にとって重要視されるプロフィールにも、学歴が載っていないのです。

つまり声優になるのに学歴は必要ないということです。

そういえば、ねむの好きな声優さんのプロフィールにも学歴は載っていなかった!

 

ただし!最低限、台本を読み解く力(読解力)は必要

ただ学歴が必要ないとは言っても、声優をする上で必要不可欠なこともあります。

それが台本を読み解く力です。

アニメの収録、吹き替えの収録には必ず「台本」が存在します。その「台本」を読む力がなければ役を演じることは出来ません。

たとえば台本にこう記してあったとしましょう。

役1「あいうえお」
役2「かきくけこ」

(ト書き)その流れを受けて、役3、役4が続く

この役3と役4の台詞がわかりますか?当然「さしすせそ」と「たちつてと」になります。

これは単純な例ですが、実際に役を演じる上では、前の台詞を受けて自分の役の台詞を理解し声を発することができなければ会話が成立しないのです。

第一に、キャラクターを演じるということは、そのキャラクターになることが前提条件です。

そのときキャラクターの心にはなにが生まれたのか、何を考えて言葉を発したのか、何をおもって行動したのか、これら全てを台本からみつけなければなりません。

本を読み解く力がなければキャラクターの心はみつけられません。キャラクターの心をみつけられなかった時点でキャラクターになりきれていないわけですから役者失格ということになります。

この読解力がなければ役者として声優業界で生き残ることは不可能でしょう。まず声優というスタート地点に立つことも難しいと思います。

ただご安心ください。本を読み解く力は本を読むだけで鍛えることができます。

たくさん本を読んでください。それがいつか皆様の力になります。

 

さらに!声優には一般常識や漢字などの知識も必須

アニメや吹き替え作品には色々なジャンルがありますが、その作品のほとんどは「人」を描いた作品です。もちろんそれを演じる声優は、その「人」を演じることになるわけです。

高校生や大学生、起業家に公務員、父親に母親、「人」には色々な個性があります。ですが、全部ひっくるめれば「一般人」。

そんな「一般人」を演じるには「一般常識」が必要です。誰もが知っている程度の「常識」は持っていないといけません。

今現在、世間一般では「高校は卒業しておきましょう」というのが「常識」です。

となると高校を卒業したときの知識が「常識レベル」ということになります。だとするならば「高校は卒業するべき」でしょう。

「常識レベル」と考えるとわかりにくい方は「漢字レベル」と思ってください。

ナレーションなどの現場は、収録当日の収録スタジオで台本を手渡しされることが多々あります。

そこでチェックするとき、台本に読めない「漢字」がたくさんあったらどうしましょう。

スタッフさんはすぐにでも収録に入りたいのに「漢字」を調べるために待ってもらわなければいけなくなります。

収録スタジオは大体が時間貸しです。そんな限られた大事な時間を無駄にしてしまうことになるのです。

毎回毎回そんなことに時間を費やされてしまうことになれば「漢字が読める人に変えよう」と思われかねません。

「漢字が読めない」ことで仕事を失う。もったいないことです。せめて「常用漢字」と呼ばれる程度のモノは読めるようにしておきましょう。

基本的に書くことはないので読むことができれば大丈夫です。

 

確かに、漢字が読めなかったら台本も読めないものね。学歴というより、一般常識を身につけるためにも高校は卒業しておいた方がいいのか…。

 

学歴よりも必要なのものは「人間力」

読解力や一般常識に加えて、声優に必要不可欠なものは「人間力」です。

声優を目指すということは、魅力ある人間を目指すということなのです。

この業界には本当に魅力のある方が多くいらっしゃいます。そんな方にもひけをとらないような魅力を持てば、必ずこの業界で成功するでしょう。

そのためには、とにかく気になること、やりたいことはなんでもやってみましょう。

やりたいことはやる。そうした習慣をつけていけば、いつしか経験値も大幅にアップしていることでしょう。

経験値が上がるということは「人間力」があがるということでもあります。そして「人間力」があがるということは、「魅力がある人間」に近づくということです

そんなふうに簡単にいけば苦労しない・・・その通りです。

もちろん誰にだって山もあれば谷もあります。毎日毎日やりたいことをやっていけるわけではありません。

気分が落ち込んで、やりたいことがやりたくないことに変わる日もあるでしょう。色々大変なことがありすぎて、もう声優になれなくてもいいとまで思ってしまうこともあるかもしれません。

そんな時は休みましょう。焦らなくても大丈夫です。人間には休息も必要です。今活躍されている声優の皆さんも同じように山あり谷ありの人生を送ってきたのです。

そうして、回復したらまた進んでいけばいいのです。

なによりも大事なのは「自分」です。「自分」が倒れてしまっては元も子もありません。

自分を大事に育て、人間力を培うことが、声優としての成功につながります。

 

人間力かぁ。まずは自分を大事に育てることから始めよう!

 

どんな道を選ぶかは「あなた」次第

声優に学歴は関係ない、すべてはあなた次第、あなたが自由に決めればいいのです。

ただ、そう言ってしまっては、迷っているひと、悩んでいる方は、さらに混乱してしまうかもしれません。

そこで、いくつか具体的な考え方を紹介しましょう。

声優を目指すなら早い方がいいのでは?

親は大学に行かせたがっているけれど、本人は「声優を目指すなら早い方がいい!」と親の意見を聞き入れない。

そんなケースも多々あるようです。

もちろん、声優を目指すなら早い方が有利でしょう。

でも、大学に行ける環境にあるのであればいった方が絶対に良いです。

大学などに通いながらでも養成所にはじゅうぶん通えます。大学生のうちからプロの声優となり学校と声優業を両立している人もいます。

声優になっても大学で勉強していたことは必ず役に立ちます。

 

リスクを考えた選択もひとつの道

あまり考えたくないかもしれませんが、「声優になれなかった場合」も念頭に置いておく必要があります。

「声優業界」は本当に狭き門です。そしてその狭き門をくぐりぬけ「声優になれた」としてもそれだけで食べていけるかはわかりません。

下手をすれば事務所に所属しているだけの「声優」とは名ばかりのフリーターなんてことにもなりかねません。

例え事務所に所属していても仕事をしていなければフリーターです。もしアルバイトもしていなければ無職です。

そんな状況に陥ってしまったとき、どのように生活していくのかというリスクについて考えることはとても大事なことです。

リスクを考えて声優になれるかと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、備えあれば憂いなしということわざがあるように、備えがあるからこそ声優への道を突き進めるともいえるのです。

声優になれなかったときに備えておけばよかったと後悔しても遅いのです。今できる準備はしておいた方がいいと思います。

そんなときのために学歴はあって損はありません。

 

経験は無駄にならない

 

大学に進学するのも専門学校に入学するのも皆さんの自由です。

アニメや吹き替え作品にはさまざまなジャンルがありますが、学園モノも数多くあります。そういった作品を演じる上では、大学や専門学校での経験は必ず活かされます。

「声優・・・声優・・・」と、がんじがらめに考えると逆に視野を狭くしてしまう可能性もあります。

視野を広げるためにも大学進学、専門学校入学などの道も一つの選択だと思います。

声優にとって、役者にとって、お芝居にとって無駄なことはひとつもありません。というよりも人生で無駄なことなど何ひとつありません。

どのような道を歩もうとも、必ず人生の糧になります。

学歴はいらないけれど人生経験は必要。もうなんでもやりましょう。すべては皆さんの自由です。

色々手を出して結果多くの失敗をしてもその経験はのちの成功につながるのです。失敗を恐れてなにもしない人は成功も得られません。失敗は成功のもと。やりたいことはやりましょう。

声優という名の一本の木になるために数ある枝を減らしていくのではなく、たくさんの枝を持った木を目指して欲しいと思います。

正直言って、声優だけで食べていくのは本当に難しいです。食べられるようになってもいつまた仕事がなくなってしまうかもわかりません。

枝をいっぱい持っていれば、その枝から新たな木を生み出してくれることもあるかもしれません。またその枝がきっかけで声優として一気に花開くこともありえるのです。

枝は多い方が魅力ある声優になれるとおもいます。

 

女性声優
実は声優業界には「資格」を持っている方が多くいるんですよ

 

例えば、大型運転免許、栄養士免許、調理師免許、教員免許、電気工事士免許などなど、資格の種類もさまざま。

また資格のほかにゲーム好き、釣り好き、バイク好きなど、趣味や特技を多く持っている方もいらっしゃいます。

そんなの声優と全く関係ないじゃん、なんて思われるでしょうが、そのような資格や特技が仕事に生かされることが結構あるのもこの業界の面白い所なのです。

何度も言いますが、本当に無駄になることはひとつもありません。

 

プロの声優たちの声

現在、声優として活躍している方たちが、どんなタイミングで声優を目指したのか、プロ声優たちの声を調べてみました。

大学在学中、就職を考えた時にずっと好きだったアニメ業界に関われる仕事に就きたいと思いました。

ただ、自分は絵が描けないし今からでも挑戦できることって何かないかなと考えたところ、お芝居の経験はなかったけれど、声を出してしゃべることはできるから、声優をめざして養成所で学んでみたいと思ったんです。

もし、声優になれなかったとしても、表現する術を学ぶことは、きっと他の仕事でも役に立つだろうし、とにかく後悔はしたくなかったので、やりたいことに挑戦してみようと思いました。

両親に「声優になるために養成所に通いたい」と伝えたら、とても喜んでいました。

というのも、それまで僕はやりたいことがなかったので、親としては口には出さないまでも、この子はどうなりたいんだろうと、僕の将来に対して不安があったみたいなんです。

生きていく中で、自分のやりたいことを見つけて、その道を選択できる人ってそんなに多くはないと思うので、好きな道に進もうとしている僕を見て、嬉しいという反応でした。

声優は、自分で見て、学び、考え、絞り出し、自分自身を磨いていかなければいけない仕事です。

身体も精神も強くなければ続けられないので、大変なことを楽しめる性格でなければ、やっていけないかもしれません。

どこまでいってもゴールはないし、つらいことが多いけど、好きな職業につけて、そこで人から評価してもらえることは最高に幸せなので、皆さんも頑張ってください。

(天﨑 滉平さんのインタビューより抜粋)

 

僕は自分の声が嫌いだったんです。

ずっとこの声のまま成長してきて…、自分で声変わりがいつだったかもわからないくらいずっとこの声だったんです。

「この声で社会に出たくない」「定職に絶対につけない」と思ってしまって、高校生くらいのときに具体的に考えました。

声優になりたいという思い自体はじつは中学生くらいのころから芽生え始めていたんですけど、やっぱり芸能界だし、“ふつう”じゃいける場所じゃないし、自分なんかじゃ無理だと思ってフタをしていたんですけど、最終的にはその思いと、「この声で社会に…」の思いが混ざり合って、両親に相談したんですけど…

反対されました(笑)。

大学は出ておけと言われて、しかも経済的な援助はしないので、やるのなら自分でやりなさいと。

なので、大学に入って最初の1年はめちゃくちゃバイトしてお金を稼ぎました。大学の学費と、養成所のお金と生活費を稼ぐ必要があったので。

1年間がんばって稼いで、大学2年の秋に養成所に通い始めました。そこから1年で無事事務所所属になれました。

大学時代に通ったことやばむしゃらにバイトした経験は、今の仕事に役に立っていると思います。

(男性声優さんのインタビューより抜粋)

出典:ネット調査

 

おすすめの声優養成所とスクール

最後に当サイトでおすすめの声優養成所とスクールを紹介しましょう。

総合学園ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーは専門分野を学び就職・デビューを目指す学校です。

その特徴は、プロダクションとの連携に力を入れていることで、プロダクションの代表や現役声優を講師に招くだけでなく、希望する学生全員がオーディションに参加することが可能です。

年齢制限はなく、夜間のコースもあるので、働きながら声優の勉強をすることができます。

難点は学費の高さで、全日制は、1年間で100万円以上かかります。

【ジャンル】声優スクール

【場所】全国に16箇所(札幌、仙台、柏校、大宮、新宿、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡、鹿児島、那覇)

【期間 声優専攻2年間

【費用】 約105万円 (※入学金、1年次学費の合計。別途、施設・教材・実習・諸費用が必要)

※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください

【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等

 

日本ナレーション演技研究所(日ナレ)

「日ナレ」はアイムエンタープライズなどが受け皿となっているので、自信をもっておすすめできる養成所です。

年齢制限が15歳から40歳までと、他の声優養成所・スクールに比べると幅広いのが特徴で、週1回クラスもあるので、社会人でも働きながら声優を目指すことができます。

気になる点は、所属オーディションがかなり難関であることで、おそらく他の養成所の比ではないと思います。

日ナレは養成期間が他に比べて長いですし、留年も入れると最大で6年間ありますが、飛び級制度もあるので、売れている人の中には1年で事務所所属になっている方もいます。

能力さえあれば早くプロになれることは非常に魅力的です。

【ジャンル】声優養成所

【場所】本社は東京(スタジオが全国に17箇所(代々木、お茶の水、立川、町田、池袋、大宮、所沢、柏、千葉、横浜、大阪、難波、天王寺、神戸、京都、名古屋、仙台

【期間】1年~

【費用】

・週1回クラス:入所金:10万円(仙台校は5万円、高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)20万円

・週2回クラス:(お茶の水校/名古屋校/大阪校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)36万円

・週3回クラス:(代々木校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)50万円

※料金の詳細は公式サイトから資料請求してご確認ください

【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等

\資料請求は無料/

日ナレ 公式サイト

 

インターナショナル・メディア学院

インターナショナル・メディア学院は、堀川りょうさんが学院長をされており、ここ数年右肩上がりで急速に拡大している養成所です。

IAMエージェンシーやアズリードカンパニーを受け皿に持ちます。

あまり声優養成所がない地方にも分校があるので、地方の人にはおすすめです。

入学にあたって年齢制限はなく、50歳以上を対象にした声優シニアクラスもあるので、年を重ねてから挑戦したい方も安心して通うことができます。

【ジャンル】声優養成所

【場所】全国に19箇所(東京、札幌、仙台、八王子、横浜、秋葉原、柏、宇都宮、大宮、新潟、長野、金沢、浜松、名古屋、大阪、高松、岡山、広島、福岡)、海外(ハワイ校/香港校)

※その他、オンライン校が全国にあります

【期間】2年間

【費用】月謝制(入所金:108,000円、月謝:ベーシックコース月謝43,200円 年間518,400円+108,000円=626,400円/アドバンスコース(2年目)月謝54,000円 年間648,000円)

※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください

【提携プロダクション】 IAMエージェンシー、アズリードカンパニー

オンライン説明会・LINE相談会も実施中

インターナショナル・メディア学院 公式サイト

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