声優を目指す場合に、養成所ではなく専門学校を選択すると、どうしても卒業後にもう一度養成所に通いなおさなくてはならないことが多かったのですが、今回ご紹介する「アミューズメントメディア総合学院」はその常識をくつがえした専門学校です。
もちろんアミューズメントメディア総合学院の生徒さんでも、養成所にもう一度通うことになったという卒業生や、声優の道をあきらめた卒業生も多いです.
しかし、生徒の中から事務所に直接預かりなどで所属できた人の割合が、これまでの専門学校よりも圧倒的に多いのではないでしょうか。
今回はこのアミューズメントメディア総合学院について詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
アミューズメントメディア総合学院はどのようなところか?
アミューズメントメディア総合学院は、いま大変人気のある、そして人気があるだけの理由があるスクールです。
卒業生も多くが大手の事務所などに直接預かり所属になるなど、実績が伴っています。
ほかのスクール・専門学校でも毎年プロダクションに直接所属をしているというところも最近は多くありますが、その割合がかなり違います。
例えば、ほかの専門学校の場合、大手声優事務所の「81プロデュース」に年に1人か2人の人が直接所属できるという感じだとすれば、このアミューズメントメディア総合学院は5人くらい所属させる力を持っています。
あまり外部から(しかも同じ学校から)一度に5人もとるというのはなかなかないことだと思うので、本当にすごいことだと思います。
そしてそれは81プロデュースに限らず、青二プロダクションであったり、アーツビジョン、賢プロダクション、マウスプロモーションなど、名だたる有名事務所に直接預かり所属者をコンスタントにしかもそれなりの人数で出しているのですからすごいです。
どこの学校も、ホームページに卒業生の直接の所属先が書いてあっても、その年にプロダクションに直接所属できるのは、学校でも上から数えて数人とかのところが多いのではないでしょうか。
それがこのアミューズメントメディア総合学院にいたっては、73.8%もあるのですから本当に驚きです。
定員が210人なので、途中で退学する人数を考慮していませんが単純計算でおよそ150人がプロダクションに直接所属できるということになります。
たいていの事務所は養成所をかかえているところが多いので大半は自分のところから採用するケースが多く、これは信じがたい数字です。
アミューズメントメディア総合学院 声優向けの学科・コース
アミューズメントメディア総合学院には、ゲームやアニメに関する様々な学科があります。
その中でも声優に関する学科は下記の2つです。
- 声優学科
- 声優専科
ここではアミューズメントメディア総合学院の学科やコース、学費をご紹介していきます。
声優学科:本科
声優学科の本科は、全日制で2年間あります。
1年目は、発声や滑舌、アクセントなどの基本的なことから、エチュードなどをする「演技基礎」、「朗読」「アフレコ」「ボイストレーニング」「ダンス」「ビジネスマナー講座」を勉強します。
2年目は、卒業舞台公演に向けた「演技実習」、戯曲を使っての役作りやイメージ力をつける「表現実習」、ラジオドラマと戯曲を使った「総合実習」、「アフレコ実習」、ナレーションを学ぶ「伝達実習」、そのほか「基礎特訓」「ボーカルレッスン」、おそらくそれほど回数はないかもしれませんが現役のディレクターさんのアフレコレッスンである「ディレクター特別講義」、「オーディションガイダンス」などもりだくさんの内容です。
また、「アフレコライブ」や「プロフィール写真撮影会」「ゲーム科とコラボの夏期共同制作」「ダンスコンテスト」「ボーカルライブコンテスト」、「ウエルカムさくら公演」「卒業公演」、そしてお待ちかねの「プロダクション所属学内オーディション」など行事も多数あり、やることが目白押しの2年間であることは間違いありません。
ちなみに本科の講師は、松井菜桜子さん、優希比呂さんなど一時代を築いたベテラン声優さん方が担当されます。
声優学科:専科
声優学科の専科の対象は、高校生以上、30歳未満です。
大学や短大に通っていたり働いている人向けの、夜間または日曜のお昼にレッスンのある学科です。
中学生~30歳未満の方まで入学できます。生徒さんの割合としては、20歳~24歳が半分以上を占めていますが、20代後半の方も3分の1近くはいらっしゃいます。
この学科の特徴として、「基礎コース」「研究コース」「マスターコース」と3つにレベル分けされていることです。
まず最初に「実力判定オーディション」があり、AかBなら「マスターコース」、CかDなら「研究コース」、EかFなら「基礎コース」と振り分けられ、その後半年に1度上のコースに進めるかどうかの審査があります。
「基礎コース」「研究コース」は5月と11月の年に2回スタートで各半年間、「マスターコース」は5月スタートのみで1年間です。
最初からすべて通ったとしてトータル2年間で、週に1日~3日の授業があります。
ちなみにアフレコレッスンなどの実践的なことは「研究コース」からとなります。
注意点として、「基礎コース」「研究コース」は、平日なら19時~21時半、日曜なら10時~12時半、14時~16時半とありますが、「マスターコース」のみ平日18時半~21時40分と早い時間帯から始まるので、社会人の方だと通えない人も出てくるのではないかと思います。
ただ、「研究コース」から学内オーディションでプロダクション所属になるルートもあるため絶対無理とは言えませんが、ですがやはりちょっと通えない人には冒険かもしれません。
この3つのコースのほかに専科にはもう一つ「声優アーティストコース」というものがあります。
これは3つのコースのレッスンに加えて、ボイストレーニングやライブ実習なども学べる「歌える声優」を目指す方向けのコースになります。
そのほか中学生を対象とした「ジュニアタレントコース」というものも日曜日のお昼にやっています。ここでは演技やアフレコ、ダンス、ボーカルを学ぶことができます。
また、専科の生徒さんも、あとでご説明しますが「開放教室」を受講日以外であっても使用可能なのはうれしいところです。
専科の講師は、大ベテランの小宮和枝さんです。
アミューズメントメディア総合学院の学費
アミューズメントマディア総合学院にかかる費用は
・入学金:10万円
・1年目:117万円
・2年目:117万円
2年間のトータルは244万円になります。
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
親御さん的には、声優という安定しない職業に就くために250万円近く払うよりも、そのお金で短大かもっと将来役に立つような専門学校にでも通ってほしいと思われることでしょう。
ご家庭によってはこれがネックになり反対を受ける、または通えないという方も出てくるのではないでしょうか。
ただ、なにも高校を卒業してすぐでなければならないというわけではありません。しばらく実家住まいで働きながらお金を貯めて通うことも可能です。
もちろん若いほうが何かと有利な業界ではあるので、その年数分はハードルが上がっていくことは間違いないのでできるだけ早めがおすすめではあります。
あまり年数がかかりそうなら養成所を選択するということも視野に入れてください。
早期出願制度・AO入学制度で学費の負担を軽減
また、アミューズメントメディア総合学院には早期出願制度や、AO入学制度というものがあります。
これは早く入学を決めてくれた方は入学金を免除したり、特別に入学前に授業を無料で受けさせてあげますよという制度です。
この制度は入学を決めた期間によって受けられる特典が変わってきます。
例年、AO第1期のエントリーが6月~8月で出願が8月から9月、AO第2期のエントリーが9月~10月で出願が10月~11月となっています。
また、早期出願制度の期間は、4月~5月申し込みの6月~8月出願の方が対象です。
~特典~
・AO第1期は、入学金10万円免除+プレ講義+学籍確保
・AO第2期は、入学金5万円免除+プレ講義+学籍確保
・早期出願は、入学金10万円免除+プレ講義+学籍確保
プレ講義
また、AO入学、特待生入学を利用して入学する人向けに入学前に受講できるプレ講義があります。
プレ講義は何回でもいつでもOKです。
地方にお住まいの方には入学前に受講というのは無理ですが、このプレ講義は大変おすすめなのです。
早いうちに入学を決めていて絶対ブレナイという方は、入学金免除もさることながら、このプレ講義のために是非この制度を活用してください!
声優を目指すということは競争の連続で常に誰かと比べられ勝ち負けがあります。
とにかく少しでも早くスタートをきることで、例えばアクセントを人よりも早く一度習っておけば実際の授業では二度目の勉強ということになり、一度目では理解できていなかったり忘れてしまったり、わかったつもりになっていただけのことがちゃんと身についたりします。
ほかの生徒さんが「よくわからない」となってそこでつまずいているときに、アクセントのことを気にせずに次の段階に行けるのです。
「え?それくらいのこと?」と思われるかもしれませんが、この積み重ねが2年後には大きな差となっていくのです。
また、やはり知らない人しかいない学校に通うというのは誰しも不安になるものだと思いますが、前もって学校に入学を決めた人たちと知り合えるので心強いのではないでしょうか。
どれくらいの割合の方がプレ講義に参加されているかはわかりませんが、入学時に既にある程度グループが出来上がっている可能性もあるので、あとからそこに入っていくというのは人見知りな人にとってはちょっとハードルが上がるかもしれません。
それに、ライバルとはいえ同じ道を志す仲間ですから、入学前から仲良くなれるのは楽しいことですし、自分も頑張ろうとも思えます。
また、情報交換もできますよね。
とにかく、だいたいどんなことをこれからするのか、どんな人たちとともにやっていくのかなどを先に知ることができるということは大変素晴らしいことです。
アミューズメントメディア総合学院 主な卒業生
柿原 徹也
赤羽根 健治
落合 福嗣
小林 裕介
前野 智昭
伊藤 かな恵
アミューズメントメディア総合学院のメリット
アミューズメントメディア総合学院のメリットは、次の4点です。
メリット
- 複数プロダクションのオーディションが受けられる
- プロさながらの機材・設備が整っている
- 学生の頃から、実際の現場を体験できる
- 全日制の他に、夜間クラスや日曜クラスを選ぶことができる
それぞれについて詳しく説明しましょう。
複数プロダクションのオーディションが受けられる
アミューズメントメディア総合学院の最大のメリットは、声優事務所のオーディションを75社も受けられることです。
もちろんこの声優事務所の中には、超大手の事務所から、全く仕事がないような事務所まで混ざっています。
声優事務所と言うより、劇団であったり、映像方面の方が強い事務所もありますね。
つまり、「75社の事務所オーディションが受けられるからすごい」のではなく、「75社の中に大手の事務所、がほとんど含まれている事がすごい」のです。
在学中に受けられる事務所オーディションは、1日1社ずつになっているのも嬉しいところ。
生徒さんだと、「人生で初めオーディションを受ける」という方が多いです。
人生の進路がかかった一世一代のオーディションを1日に何度も受けると、さすがに心身ともに持たないですよね。
1日1社にすることで、1つ1つのオーディションに全力投球できるようになっています。
これは本当に恵まれた環境です。
プロさながらの機材・設備が整っている
アミューズメントメディア総合学院にはレッスンスタジオのほかに、「AMGスタジオ」というアフレコスタジオや、小さな収録ブースを備えています。
プロが使用していてもおかしくないくらいの充実した設備です。
また、これらの設備は、「開放教室」といって、生徒さんなら申し込めば放課後などに使用させてもらうこともできます。
「自宅でそんなに大きな声を出せない」という人や、カラオケBOXに通って練習なんてこともしなくてすみますし、何人かで借りてアフレコの練習をすることも可能です。
そのほかにもAMGホールというサイズ的には小さいですがちょっとした舞台発表ができるようなところもありますよ。
もう一つ魅力的な点は、アミューズメントメディア総合学院では生徒のうちからアニメや外画、ナレーションやラジオなどの実際の現場を踏ませてもらえるところです。時期としては、2年目の場合が多いですが、一応1年目の秋頃からも可能性があります。
選ばれ方として、レッスンで収録したボイスサンプルを聴いてもらうか、おそらくゲームなどそれなりに大きなものの場合だと思いますが、学校に来てもらって直接会ってのオーディションで決まるという感じだそうです。
本科、夜間や日曜日のクラスが選択できる
個人的には、就職して他の仕事をしながら、声優を目指すのは、かなり困難だと思っています。
でも、仕事を持っている人でも、夜間や日曜日に通える学校はうれしい制度ですね。
本気で声優になりたいと思っている人は、夜間や日曜日だけのレッスンでも、声優になることは可能ですし、いつ芽が出るのかは、誰にもわかりません。
アミューズメントメディア総合学院のデメリット
いまいちな点は本当に見当たらないのですが、あえてあげるとすれば、養成所に通ってプロになる人よりも学費が多くかかってしまうことでしょう。
養成所の高いところと比べても倍は違います。
そのかわり、それだけの時間と期間と設備と名だたる事務所のオーディションという対価があるので、価格と内容が見合わないというわけではありません。
ですので、通うからにはその貴重な機会を無駄にしないよう、本気で「すべて吸収する!」という気持ちで臨んでほしいと思います。
それともう一ついまいちな点をあげるとすれば、これはどこの専門学校も同じですが、専門学校というのはお金さえ払えば先着順で誰でも入れるということがほとんどだと思います。(一応面談による最低限のジャッジはありますが、養成所のそれとは違います)
これはうれしい反面、マイナスの要素もあります。
誰でもは入れてしまうということは、生徒のやる気度も、能力も、どれだけプロになりたいかという気持ちも、養成所に比べてそれぞれの生徒さんによってかなりの差が出てくるのです。
養成所でも毎年途中で辞めていく方は一定数いらっしゃいますが、専門学校の辞めていく人の割合は養成所の比ではないと聞きます。
ですので、周りのモチベーションにつられてしまったり、「周りの人がこれくらいの練習量だから自分もこれくらいやっておけばいいか。」とか、授業中に話しかけられて、「友達だから無視なんてできないしどうしよう・・・」などとなって周りに引きずられたり手を抜いたりしてしまわないように、自分を強く持つことが必要です。みんな明確な目的があって集まっていてもやはりそこには温度差があります。
もちろん協調性やそこでできる仲間もとても大事ですので、一人だけ浮いてがむしゃらにやれば良いというのではなく、例えば、プライベートや休憩時間では仲良くしても、授業だけは一緒になって私語をせずにまじめに受けるとか、最初からなんとなくやる気のありそうなグループに入るようにするとかうまい人たちと組むなどしてみてはいかがでしょうか。
アミューズメントメディア総合学院の口コミ
アミューズメントメディア総合学院への口コミを調べてみました
歴史も長く、現場で働くことをイメージしたカリキュラムが組まれているため、すぐ戦力となるという意味で私を含む製作会社勤務の人間から厚い信頼を得ているスクールです。
また、AMG東京は声優事務所やゲーム、アニメの製作会社とのつながりも深いため、オーディションや作品の持ち込みといった機会も多く設けられているのも特徴として挙げられます。
ゲーム業界や声優の仕事に限りなく近い環境で学ぶならAMG東京が一番近道ではないでしょうか。
この学校は声優の友達が通っていた学校です。
仕事で知り合った友達ですが、声優としての実力の高さにいつも尊敬しています。
彼は声優としての勉強や知識やトレーニングは全部この学校で叩き込んでもらったと言っており、声優仲間も学校の友達が多いみたいです。
卒業生や先生もプロで活躍している方が多いので、本気で声優を目指したい方は一度資料を見たり、オープンキャンパスに行ってみることをお勧めします。
実力のある講師が揃っていて、高いレベルで学習できたので概ね満足でした。
一つだけ問題点をあげるとしたら、講師によって演技に対する考え方が違うため、柔軟に対応していくのが大変でした。
ネット調査
【まとめ】
学費にさえ問題がなければアミューズメントメディア総合学院は本当におすすめの学校ですので、是非一度資料を取り寄せてみてください。
保護者説明会や、体験入学、見学などもあります。
この恵まれた環境で2年間ほぼ毎日全力で取り組めば、かなりの力がつくことは明白です。
事務所への直接預かり所属となり現場に出るようになれば、実践的な訓練を受けてきていますので養成所上がりの方よりも有利だと思います。
ぜひより良い事務所への直接所属を目指して頑張ってください!